行政評価について
私たちの納めた税金はどのように使われているのでしょうか。一生懸命働き、日々きちんと納税しているはずなのにどうして政府の税収は足りていないのでしょうか。なぜ私たちの所得は減り続ける一方なのでしょうか。それを調べる手段はないのでしょうか。
家庭には家計簿が、企業には決算書があるように自治体にも年間の収支をまとめた決算書があります。これを「決算カード」といい、総務省が毎年公開しています。また、それぞれの自治体では交通網を整備したり、地域振興をしたり、教育や医療サービスを充実させたりと、実にさまざまな政策を計画し、実行しています。それらひとつひとつの事業ごとの決算書にあたるものが「事務事業評価シート」です。
「決算カード」の数字では収支の全体像が大きすぎるために判断するのが難しいですし、公表にもかなりのタイムラグが生じています。個別の「事務事業評価シート」はというと、公開はおろか作成すらしていない自治体がほどんどというのが実情なのです。これでは「私たちの税金がどのように使われているのか」を調べる手段がありません。私たちが行政機関に対して「事務事業評価シートの公開」を求める理由がここにあります。透明性を確保することなくして健全な組織運営ができるはずがありません。
ぜひ、ご自身の自治体の行政評価がどうなっているのかを確かめてみてください。そして税金を減らせる可能性を感じたならば、共に学び、一緒に減税運動を盛り上げていきましょう。
ワタセ式自治体腐敗度チェック
行政評価は自治体の判断に委ねられているため、事務事業評価の内容も公開の程度も温度差があります。それをわかりやすく指標化したのが渡瀬裕哉氏による「ワタセ式自治体腐敗度チェック」です。
渡瀬氏が行政評価について2時間にわたり解説した動画がYouTubeにあります。わかりやすく、とても面白いのでオススメです。(16分あたりから「ワタセ式自治体腐敗度チェック」の話がでてきます)
【ワタセ式自治体腐敗度チェック】
①腐敗(事業評価の公開なし)
②臭いものに蓋(事業評価の部分公開)
③役人仕事(事業費のみ公開、無意味な成果指標)
④最低限の仕事(事業に人件費の紐付け、妥当な成果指標)
⑤給料払っても良いレベル(上位政策との関連性がある事業評価)
栃木減税会では「ワタセ式自治体腐敗度チェック」に基づき、独自の腐敗度マップを作成しております。また、自治体名にリンクがついているものはホームページ上で行政評価を公開している自治体ですので、ぜひご自身の自治体の行政評価をチェックしてみてください。